売買仲介と賃貸仲介の違いは?未経験ならどちらが向いている?
未経験から不動産営業になりたいと考えています。賃貸仲介・売買仲介で迷っているのですが、どちらのほうがよいでしょうか。
未経験から不動産営業へ転職を考えられている方からよくいただくご質問のうちの一つです。
まず売買仲介と賃貸仲介の違いを比較してみます。
▼売買仲介
業務内容 | 不動産の売買を検討している売主、買主への営業 |
---|---|
月の契約数 | 1-5件程度 |
1契約の報酬 | 数十万~数百万 |
TOPセールスの年収 | 1000万以上(2000万も余裕で目指せます) |
▼賃貸仲介
業務内容 | 不動産の賃貸を検討している借主への営業 |
---|---|
月の契約数 | 5-数十件 |
1契約の報酬 | 数万~数十万 |
TOPセールスの年収 | 600万-800万 |
まとめると
「売買は1件の難易度が高いけど報酬が高額」
「賃貸は1件の難易度が低いけど報酬はそこまで」
という違いです。
これだけ見れば皆さん売買仲介に興味を惹かれると思います。
さらに売買仲介は比較的低リスクで独立も可能です。
独立に伴う売買仲介と賃貸仲介も比較してみます。
▼売買仲介の独立
・組織化せずとも自分の腕一本でなんとかなる(実際一人社長も多くいます)
・かならずしも立地がいいところに店舗を構える必要がないためランニングコストを低く抑えられる(自宅で開業するケースも多いです)
・紹介網を確立できれば広告費はほぼかけず集客が可能
・1件あたりが高額なので、欲を出さなければ時間を自由に使える(年収2000万稼ぎながら週に5日ゴルフ行かれている不動産会社の一人社長も存在ます)
▼賃貸仲介の独立
・1件当たりの報酬が低額のため件数をこなす必要がある。ただ自分一人でできる件数は限界があるためしっかり稼ぐためには雇用して営業部隊を作る必要がある
・来店での集客が生命線になることが多いため、駅前など立地がいいところに店舗を出す必要がありランニングコストがかかる
・ポータルサイトで集客し続ける必要があり広告費もかかる
という違いがあります。
もちろん賃貸仲介の方が再現性が高く、組織化しやすいため多店舗展開などすることで稼ぐことは可能です。
ただ、そこまでの道のりが長く、自分の時間と報酬を手っ取り早く両立させるのであれば売買仲介での独立に軍配が上がります。
こういった理由も加味し「未経験ならどちらが向いている?」についての回答は、売買仲介となります。
これは他にも理由があり、
・賃貸仲介は薄利多売の商売のため自動化が少しずつ進んでおり人がいらない方向になっている(売買はまだまだ人が介在する余地が大きい)
・売買仲介を経験すると「他の会社への転職」「買取再販業への業態チェンジ」「建築側への業態チェンジ」「独立」など潰しがききやすい
といった要素もあります。
もちろん賃貸仲介も楽しい仕事ではありますが、どちらかを選べと言われたら私は売買仲介を選びます。
ぜひご参考にしてください。
この記事を書いた人
【略歴】
①中堅デベロッパー
②大手不動産売買仲介
③フルコミッション営業
④不動産テック執行役員
上記のキャリアから不動産領域を幅広くカバーし、大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。
【転職サポート実績】
まったくの未経験から不動産業界へ転職をサポート。
3年目で年収2,000万円達成!
【転職後のフォロー】
相談や戦略アドバイスなど、実体験ベースや業界トレンドを把握したうえでサポート。
当サイトについて