不動産営業の基本給について|上がる?契約ゼロでも保証される?リアルを解説

不動産営業の基本給はどうなっている?「上がるのか」「保証されるのか」リアルを解説

「不動産営業って歩合のイメージが強いけど、基本給はどうなってるの?」
「もし契約が取れなかった月があったらどうなる?」
「ずっとプレイヤーでいても月給は上がっていくの?」

不動産営業への転職やチャレンジを検討している方から、よく寄せられる質問です。

今回は、不動産営業の基本給事情や昇給の可能性、契約が取れなかった月の影響など、収入の“基盤”となる部分をリアルにお伝えします。

不動産営業は「歩合制」が中心。基本給は保証されます。

まず前提として、多くの不動産会社では固定の月給(基本給)+インセンティブという形を取っています。

完全歩合制(フルコミッション)の会社もありますが、それは一部です。

そして労働基準法に準拠している会社であれば、契約が取れなかった月(いわゆる“タコの月”)でも基本給は必ず支払われます。

例:月給25万円+歩合給

つまり、契約ゼロなら→25万円
契約2本なら歩合50万円→合計75万円

こういった報酬体系が一般的です。

不動産営業の基本給は上がるのか?役職によって変わる

よく聞かれるのが、「この仕事、ずっと月給20万円台なの?」という疑問。

これについては会社や地域によって異なりますが、役職が上がれば基本給も上がるケースが一般的です。

▷ 不動産営業の月給イメージ(概算)

職位月給の目安
平社員20万〜25万円
主任25万〜30万円
課長30万〜40万円
部長40万〜50万円

見ての通り、普通の企業と同等〜やや高い水準の月給になります。

ただし、不動産営業においては1件の契約で50万〜100万円以上の歩合が発生することもあるため、正直なところ「基本給の増加はインパクトが小さく感じる」というのも実態です。

管理職になれば基本給は上がるが…インセンティブは下がる?

ここが不動産営業マンの基本給を語るうえでの一番のポイントです。

役職が上がれば当然、固定給(月給)は上がります。

しかし、インセンティブの構造が変わることに注意が必要です。

▷ 管理職インセンティブの特徴

  • プレイヤー時代:個人の売上×インセンティブ率
  • 管理職時代:チーム売上×評価比率 or 固定+役職給

つまり、自分の頑張り次第でガッツリ稼げる環境から、
チームを育てる“組織営業”へと立ち位置が変わるということです。

だから“プレイヤーに戻る”人も多い

不動産営業の管理職を経験した方の中には、「プレイヤーの方が気楽に稼げた」と言って元に戻る方も少なくありません。

  • 管理職になったら月給は上がったが、年収は下がった
  • チームメンバーの数字に左右されるのがしんどい
  • 指導するより、自分でやる方が得意だと再認識した

こうした声は珍しくありません。

結局、基本給を気にするよりも「売れる仕組み」が稼ぎの安定化につながる

基本給があることは心理的には安心材料になりますが、本当に大事なのは「毎月契約が取れる仕組み・行動」ができているかどうかです。

  • ポータルサイトからの反響をしっかり追客できるか
  • 紹介・リピートの流れを作れているか
  • 日々の行動量を自分で可視化できているか

こうした“仕組み化”や“継続行動”が身についてくると、自然と月ごとのインセンティブも安定し、基本給に頼らなくても生活が成り立つ状態になります。

余談)契約0(タコ)の月でも基本給はもらえるけど・・

お伝えした通り、契約が取れなかった月でも給料は保証されますが、精神的なプレッシャーは別問題です。

最近では「契約ゼロで罵倒される」ような昭和型の営業文化は減りつつありますが、それでもやはり、“結果が出ていないのに給料をもらっている”という空気感は、少なからずあるのが現実。

特にそれが数ヶ月、数年続くようであれば、「給与泥棒」的な目線を向けられるリスクはあります。

ただし、“努力していれば”空気はまったく変わる

この点で大事なのは、「数字が取れていない=ダメ」ではないということ。

大切なのは、努力しているか、伸びようとしているか

  • 上司のアドバイスを素直に受け止めて行動している
  • 反響対応や追客を自分なりに工夫している
  • 結果はまだでも「やってる感」が伝わる

こうした努力が見える人であれば、周囲は自然とサポートしてくれます。

今活躍しているトップ営業も、全員「タコの月」を経験しています。

だからこそ、諦めずに“正しい努力”を重ねることが何より重要です。

まとめ:不動産営業の基本給は「安心材料」ではあるが、主役はあくまで“自分の数字”

不動産営業における基本給は、

  • 契約が取れない月でも最低限の保証になる
  • 役職に応じて上がることもある
  • 管理職になると固定給は増えるがインセンティブは減る傾向

といった性質があります。

ただし、この業界の収入の柱はあくまで**インセンティブ(歩合給)**です。

「月給はいくらか」だけを見て会社選びをすると、

  • 実力を出せば出すほど損する仕組み
  • 売上に見合わない報酬

という事態にもなりかねません。

だからこそ、自分に合った報酬体系、教育制度、成長環境を見極めて選ぶことが、不動産営業で成功する第一歩です。

「安定収入を土台にチャレンジしたい」
「不安定でも大きく稼ぎたい」

どちらも正解です。大事なのは、自分の考えと会社の仕組みがマッチしていること。
その上で、不動産営業にぜひ挑戦してみてください!

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この記事を書いた人

ミカタ株式会社
代表取締役 荒川 竜介
詳細プロフィール

中堅デベロッパーから不動産売買仲介(上場企業)、不動産テック役員など、新卒から15年以上不動産業界に携わる。上記のキャリアから大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。

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