不動産営業で未経験から年収1000万円は本当に実現可能?達成までの期間・労働時間・共通点をまるごと解説
- 不動産営業は稼げる仕事と聞くものの、未経験から本当に年収1,000万円を目指せるのか不安に感じている
- 高収入を得るまでにどれだけの時間や労力がかかるのか、現実的なイメージがつかめない
- 成果を出している人に共通する働き方や考え方を知り、自分にも再現できるのか判断したい

これから不動産営業マンを目指す方の多くは「年収1000万円」を目標にする方も多いのではないでしょうか。もしくは1000万円が稼げるから不動産営業を目指している方もいると思います。
当記事では未経験から不動産売買仲介営業に転職する方向けに
- 年収1000万円は現実的に目指せるのか?
- 年収1000万円に達成するまでの期間?
- 達成した人の共通点
ひとつひとつ整理しながらご紹介していきます。記事の後半では年収1,000万円を達成するための会社選びと具体的なステップもご紹介いたしますので、是非参考にしてください。
まず不動産売買仲介は本当に未経験から年収1000万円を目指せるのか?
結論から言いますと、不動産仲介で年収1,000万円は余裕で目指せます。
しかも「学歴不問」「経歴不問」「年齢不問」で高年収を目指せます。
わたしの知る限りだけでも数えきれないくらいいますし、実際にわたしのもとにご相談いただいたO.Tさんも未経験からたった2年で年収1800万円を達成しました。(5年目になりますが同程度以上の年収キープしています。)
ではなぜ不動産売買仲介なら未経験からでも年収1,000万円を目指せるのか?
それは不動産営業ならではのインセンティブ制度があるのためです。
不動産営業で年収1000万円の鍵|「歩合(インセンティブ)」
まず前提として、不動産営業の年収は「売上(=粗利)」に連動しています。
この売上に対して、20%〜30%前後の歩合(インセンティブ)を乗じた金額が、あなたの年収になります。
- 年間売上5,000万円 × 歩合20% = 年収1,000万円
- 年間売上3,300万円 × 歩合30% = 年収1,000万円
この計算式からわかるように、年収1,000万円を目指すには、最低でも年間3,300万円〜5,000万円の売上が必要ということになります。
1件あたりの売上はどれくらい?
不動産営業での「売上」は、仲介手数料がベースになります。
- 仲介手数料の相場:成約価格の3%(+6万円+税)
- 例)3,000万円の物件 → 仲介手数料:約96万円(片手取引の場合)
ただ、実際は「両手取引」になったり、「高額物件」が入ったりと変動はあります。
わかりやすく平均をとると、1件あたりの売上は約130万円前後と見てよいでしょう
年収1,000万円達成に必要な契約件数とは?
年間売上を5,000万円と想定し、1件あたりの売上を130万円とすると…
- 5,000万円 ÷ 130万円 = 約38.4件(年間)
- → 月あたり 約3.2件
同様に、年間売上3,300万円で考えれば…
- 3,300万円 ÷ 130万円 = 約25.4件(年間)
- → 月あたり 約2.1件
つまり、月に2〜3件契約できれば、年収1,000万円に到達できる計算になります。



ただし、これはあくまで“平均値”の話であり、会社の歩合設計や物件価格の相場によって大きく変わってきます。


不動産営業で年収1,000万円を目指すまでにどれくらいかかるのか?
これも会社やエリア、本人の努力によってまちまちですが、「年収1,000万円を達成した人」の平均値はおおよそ3年程度。
- 最短ルートの人:2年目で達成
- 普通:3〜5年
- 遅い人:10年かかる場合もある
この差はなぜ生まれるのでしょうか?
これの記事を見ている方の多くは、これから未経験から不動産営業を目指す方だと思います。
営業未経験から成功した人たちにはいくつかの共通点があります。
- 誰よりも早く出社して準備をする
- ポスティングなどの地味な作業にも手を抜かない
- お客様との会話から学び、ロープレで磨きをかける
- 自分から先輩に聞きに行く・真似する
- 結果が出ない時期も腐らず淡々と続ける
こういった“地道な努力”を積み重ねた人が、あるタイミングで一気に成果を出します。
不動産営業は一発逆転ではなく、「積み上げ型のビジネス」。
続けること、そして信じて努力することが、一番の近道なのです。
年収1,000万円達成に必要な3つの要素
① 不動産知識の習得
不動産営業は「家を売る」だけの仕事ではありません。法律、税金、住宅ローン、建築、都市計画など、幅広い知識が必要です。
一朝一夕で身につくものではないので、一定の時間と経験は不可欠です。
② 顧客ストックの蓄積
たとえ今すぐ契約に至らなくても、お客様の記録を残して継続フォローをすることで、半年後、1年後に契約につながることはよくあります。
つまり、「ストック営業型」ですぐに成果が出ない人でも、積み重ねによって確実に成果が出るのが不動産営業の魅力。
③ 宅建取得
宅地建物取引士(通称:宅建)は、持っているだけで歩合率が上がる会社も多いです。
合格率は15%前後と難関ですが、「本気で勉強している人」の中では合格率70%程度とも言われています。早期取得がキャリアアップのカギです。
【達成している人】年収1000万円は“誰でも目指せる”が“誰でも達成できる”わけではない
だからこそ、未経験からでも最短2〜3年で年収1000万に届く人がいるのも事実です。
ただし、誤解してほしくないのは「誰でも達成できるわけではない」という点。
実際、1000万を超える営業マンは会社の中でも上位数%程度。
多くの営業マンが届かない数字であるのもまた現実です。
じゃあ、年収1000万円を達成してる人ってどんな人?
ズバリ、**普通の人より“とことん努力している人”**です。
例えばこんな行動をしている人たちです。
- 誰よりも早く出社して、準備を始めている
- 誰よりも遅くまで働いて、お客様フォローやロープレに時間を使っている
- 誰よりも多くポスティングして、自分で反響をつくりにいっている
- 誰よりも丁寧に案内準備をして、お客様からの信頼を勝ち取っている
- 誰よりも多くロープレして、営業トークを磨いている
シンプルですが、結局は**“誰よりもやっているかどうか”**なんです。
努力は量であり、質でもある
不動産営業の世界では「量をこなす=スキルが上がる」側面があります。
例えば、
- 10組接客する人より、30組接客した人の方が提案力が鍛えられる
- 月に10時間ロープレする人より、30時間ロープレしている人の方が言葉の選び方が上手くなる
- 年間20件のポスティングをする人より、2000件のポスティングをこなしている人の方が反響が取れる
こういった“経験の差”が、そのまま結果の差になります。
つまり、「努力量が結果に比例する」世界なんです。
「そこまでやりたくない」なら、1000万円は目指さなくてもいい
ここまで読んで、「そんなに努力したくない…」と思った方。
それも全然OKです。
実際、不動産営業は年収500〜700万円くらいでも十分生活できる職業ですし、他業種より高水準の給与をもらえる可能性もあります。
でも、「せっかく不動産営業にチャレンジするなら1000万を狙ってほしい」と思ってしまうのが本音です。
なぜなら、年収1000万を達成したときに“本当に人生が変わる”から。
- 経済的な自由が得られる
- 自信がつく
- 営業スキルが一生モノの武器になる
- 管理職や独立など、次のキャリア選択肢が増える
努力が報われる世界だからこそ、そこに挑戦する価値があります。
【キャリア例】年収1,000万円を現実にする3ステップ
ステップ① 教育体制が整った会社で基礎を固める(歩合率20%〜)
まずは、しっかりと教えてもらえる環境で、「不動産の知識」や「営業スキル」を習得。
反響も豊富なので、“接客に集中できる”のがポイントです。
ステップ② 実力がついたら高歩合の会社にチャレンジ(歩合率30%〜)
一通り一人で回せるようになったら、自力で売上を作れる環境へステップアップ。
同じ件数を契約しても、年収のインパクトが大きくなります。
ステップ③ さらに上を目指すなら独立も視野に
「もっと自由に、もっと高収入を目指したい」なら、独立という選択肢も。
実際、年収2,000万・3,000万プレイヤーの多くは独立して自社を持っています
1契約を取るために必要な「反響数」はどれくらい?
では、その「2〜3件の契約」を毎月取るには、どれだけのお客様対応が必要でしょうか?
これは業態や営業力にもよりますが、一般的には…
👉 反響からの成約率:10%前後
というのが目安です。
つまり、月に20〜30件の反響(お問合せ)があれば、その中から2〜3件の契約につながる可能性があるという
「向いているか不安…」そんなあなたへ
営業未経験でも、本当に年収1000万なんていけるの?
自分にそんな器があるのか分からない…。
そう思っている人も多いと思います。
でも、最初から完璧な人なんて誰もいません。
不動産営業の仕事は「人の人生の転機」に関わる仕事。
だからこそ、誠実で、コツコツ努力できる人が選ばれます。
経験ではなく「本気度」が問われる世界。
もしあなたが「人生を変えたい」「もっと稼ぎたい」と思っているなら、スタート地点に立つ資格は十分にあるはずです。