不動産営業はパワハラやいじめがある?現場のリアルを正直に話します
「不動産営業は厳しい世界って聞くけど、パワハラとかいじめってあるんですか?」
「詰められたり、怒鳴られたり、メンタルやられそうで不安です……」
これは、不動産業界を目指す人からよく聞かれる不安のひとつです。
結論から言えば、いじめやパワハラが日常的に横行しているわけではありません。
ただし、数字に対する叱責や、厳しい指導がゼロではないというのも事実です。
ここでは、不動産営業の現場で実際に起きていること、そしてそれが「パワハラなのか、指導なのか」の境目について、
あくまで現場目線で、正直にお伝えします。
叱責=パワハラではない。不動産営業の指導の実態
まず大前提として、私は「数字が出ないことに対して“具体的なアドバイスを伴った叱責”」はパワハラには当たらないと考えています。
叱責とは言っても、「なんでできないんだ!」と怒鳴り散らすのではなく、「どこが悪かったのか」「次にどう動けば改善できるか」を丁寧に伝える
――こういった建設的な指導であれば、それはいじめでもパワハラでもなく、単なる“教育”です。
逆に、人格否定や暴言、ただの感情的な詰め……
これらは完全にNG。ですが、今の不動産会社でそれを日常的にやっているところはごく少数です。
なぜなら、そんな非生産的なやり方は会社にとってもマイナスでしかないから。

昔と比べてコンプライアンス意識も高まっており、「叱る側」も気をつけているのが実情です。
実際の不動産営業現場ではどうか?パワハラよりも“無関心”の方が怖い
むしろ、現場でよくあるのは、「怒られる」よりも「何も言われなくなる」こと。
つまり、数字が出ない新人に対して、上司や先輩が関わろうとしなくなるケースです。
- 指導されない
- 雑談にも入れてもらえない
- 存在をスルーされる
これはパワハラとは違いますが、精神的にはかなりこたえる状況です。
でも、これにもちゃんと理由があります。
新人には“ボーナスタイム”がある。そこで何をするかが分かれ道
不動産営業の新人はまだ現場経験も浅く、基礎的な業務を覚えている最中なので、数字が出ていなくても叱責されることはほぼありません。
わたしはボーナスタイムと呼んでいます(笑)
目安としては入社から3ヶ月〜半年**ほど。
この間はむしろ、「どうやって効率的に戦力化するか」に会社全体が注力してくれる時期。
つまり、「怒られない」「期待されていない」期間ではなく、“期待をかけてもらっている”期間なんです。
ボーナスタイムを超えても努力を見せなければ、見切られる
問題はこの期間を過ぎてから。
半年が経過し、ある程度の業務ができるようになると、いよいよ数字に対する責任が求められるようになります。
そして、ここからが勝負です。
- 素直に努力しているか?
- アドバイスを受け止めているか?
- 行動に移しているか?
これらが見られるようになります。
このフェーズで、「努力をしていない」「素直さがない」と見なされてしまうと、少しずつ距離を置かれ、最終的には“見切りをつけられる”こともあります。
この「見放される」という状態が、ある意味もっとも怖い。
叱られるうちは、まだ期待されている証拠でもあります。
パワハラを受ける人には“受け身姿勢”が多いのも事実
もちろん、パワハラはどんな理由があっても許される行為ではありません。
ただ、私がこれまで現場で見てきた中で言えることとして、パワハラ的な扱いを受ける人には、共通して“受け身すぎる”傾向がありました。
- 教えられてもリアクションが薄い
- 指導に反発する
- 同じミスを繰り返す
- アドバイスを聞かない
こうなると、どれだけ丁寧に教えても、上司の心が折れてしまうのは当然です。
結果として、厳しい言葉が出てしまったり、無視されたり……
本人からすると「パワハラされた」と感じるかもしれませんが、
そこには少なからず本人側の改善余地もあることが多いと感じています。
まとめ:不動産営業でいじめ・パワハラは稀。
素直さと努力がすべてを変える
不動産営業の世界は、数字が重視される世界です。
だからこそ、「叱責=パワハラ」と受け取られやすい側面があるのも事実です。
ですが、真摯なアドバイスや指導は、むしろあなたのために行われているものです。
それを素直に受け止め、行動に移せるかどうかで未来は大きく変わります。
「怒られた=自分はダメだ」と捉えるのではなく、「怒られているうちはまだ期待されている」と前向きに捉えてみてください。
そして、何より怖いのは「見放されること」。そうならないためにも、日々の努力と誠実な姿勢を大切にしてください。
不動産営業にチャレンジするなら、覚悟は必要です。
でも、いじめやパワハラを過度に恐れる必要はありません。
むしろ、素直さと努力さえあれば、誰でもチャンスがある世界です。
あなたの挑戦を、心から応援しています。