不動産営業は出世できる?店長・マネージャーなど管理職になるための条件
- 営業として働きながら「このままプレイヤーのままで終わるのか」と将来が不安
- 不動産業界でキャリアアップできる道があるのか知りたい
- 店長やマネージャーになるには、どんな評価基準や条件があるのか分からない

不動産営業のキャリアは、とにかく「数字=成果」が評価の軸です。
営業の世界にありがちな“結果さえ出せば何とかなる”という価値観が、ここではさらに顕著。
逆に言えば、どんなに人柄が良くても、結果が出せなければ昇進は難しい世界です。
実際、営業成績を安定して出し続ける人は、自然と「チームを率いる立場」に推薦されるようになります。
つまり、成果さえ出せば、マネージャーや店長といった管理職への道はしっかり用意されているのです。
でも「出世=年収アップ」とは限らない?
ここが不動産営業ならではのジレンマです。
出世すれば責任やポジションは上がりますが、年収が必ずしも上がるとは限りません。
なぜかというと、管理職になると「チーム全体の売上」に対して成果が評価されるようになるからです。
個人で300万円/月の売上を作っていた時代は、その売上に対して20~30%の歩合が支給され、年収1000万円にも手が届いていたかもしれません。
しかし、管理職になると評価対象が“自分だけ”ではなくなります。
例えば自分が月500万円を売り上げても、チーム全体で1000万円のノルマがある場合、他メンバーが足を引っ張れば評価は下がってしまうのです。
つまり、「自分だけ売れてもダメ」なのが管理職の宿命です。
プレイヤー時代と管理職の“仕事の本質”はまったく違う
プレイヤー時代は、自分の数字を作ることに集中していればよかったかもしれません。
でも管理職は、自分の数字だけでなく「チームメンバーの成果」にも責任を持ちます。
特にありがちなのが、「自分でやった方が早い」という気持ちが抜けず、チーム全体の底上げができないパターン。
管理職で成果を出すには、究極的には“自分は売らなくてもチームが売れる”仕組みをつくれるかが問われるのです。
そのためには、営業ノウハウの共有、ロープレ指導、案件進行のフォロー、心理的サポートなど…
完全に“教育者”や“マネージャー”としてのスキルが求められる仕事になります。
「稼ぎたい」なら管理職は回り道になる可能性も
実際、売れているプレイヤーほど管理職の打診に迷う傾向があります。
- 「責任が増えるのに稼げなくなるのでは?」
- 「管理よりも現場で数字を出す方が楽しい」
- 「部下を持つストレスが心配」
こんな声が挙がるのも自然なことです。
実際に、あえてプレイヤーを続ける選択をする人も少なくありません。
ただ、これは「どちらが良い・悪い」という話ではなく、自分のキャリアビジョンに照らして選ぶべきものです。
- とにかく稼ぎたい→プレイヤーに専念
- 長期的なキャリア形成・組織運営スキルを磨きたい→管理職に挑戦
このように、自分にとっての“理想の働き方”を考えることが何より大切です。
まとめ|出世はゴールではなく「選択肢」のひとつ
不動産営業の世界は、結果さえ出し続けていれば、年齢や社歴を問わず出世のチャンスが与えられます。
マネージャーや店長といった管理職になる道も十分に開かれています。
ただし、プレイヤー時代と求められる能力はまったく異なります。
「出世したのに前より稼げなくなった…」という声も現実にある以上、管理職になる=必ずしも成功ではないことも知っておいてほしいところです。
キャリアにはいくつもの選択肢があります。
大切なのは、自分がどんな働き方・生き方をしたいのか。
その軸をしっかり持っていれば、不動産営業というフィールドではどんな選択肢も正解になり得ます。
あなたの理想のキャリアを、焦らず着実に実現してください。