不動産業界は本当にブラックなのか?実体験をもとに実態を解説
- 不動産業界は長時間労働やパワハラが当たり前なのでは?
- 転職したいけど、ブラック企業ばかりという噂を聞いて足が止まっている
- 本当に働ける環境なのか、リアルな情報を知りたい

不動産業界に転職を検討している人にとって、気になるのが「ブラックな環境ではないか?」という点ではないでしょうか。
結論から言えば、「厳しい環境であることは確かだが、すべてがブラックとは限らない」というのが私の実感です。
ここでは、私の体験も交えながら、不動産営業のリアルな職場環境について正直にお伝えします。
私が実際に体験した不動産営業職はブラック企業そのもの
まず前提として不動産業界の中心は営業職です。そして営業という仕事は、成果主義である以上、数字に対するプレッシャーが非常に強くなりがちです。そのため「ブラックで厳しい」「体育会系」といったイメージが先行しています。
とはいえガチガチのブラックな不動産も存在します。私自身、過去に2社の不動産会社を経験しましたが、1社目新卒で入社した中堅デベロッパー(新築マンション販売)の会社はまさにブラックそのものでした。
新卒で入った1社目のブラックエピソード
- 売上を上げられない営業に対し、上司が馬乗りで殴る
- ロープレでミスをすると灰皿が飛んでくる
- 宅建シーズンは「数字か資格か命か」を迫られる
- 月の休みは1日〜2日ほど(ただし長期連休は年2回ほど2週間)
このような環境で働いていたわけですが、当時は「これが普通」と思い込んでいた部分もありました。
2社目:大手売買仲介会社の環境
その後、転職して業界最大手クラスの売買仲介会社に入りました。上場企業ということもあり、暴力などはかなり抑えられていました。
- 朝8時には出社し、上司をお出迎え
- 夜は22時から翌朝4時までポスティング
- 年間休日は20日〜30日程度



もちろん今の時代なら大問題ですが、当時はこれでも「ホワイト寄り」と感じていたものです。
2025年現在、不動産業界のブラックはどうなのか?改善傾向と現実
上記のようなエピソードは、あくまで私が20代の頃に体験したもので、10年以上前の話になります。
現在の不動産業界は時代の流れに合わせてかなり改善されてきています。
- 週休2日制の導入
- パワハラやモラハラに対するコンプライアンス意識の向上
- 社員の定着率を上げるための教育・サポート体制の強化
といった動きが多くの不動産会社で見られます。
もちろんすべての企業がそうとは限りませんし、営業という仕事の性質上「努力が必要」「成果がすべて」という点は変わっていません。



昔のような暴力的なブラック環境は徐々に減少傾向にあります。
長時間労働=ブラックではないという考え方
よくある誤解ですが、「長時間労働=ブラック企業」と一概には言えません。不動産営業は、自分の成果が報酬に直結する職種です。成果を出すために、あえて自分の時間を投資する人も多いのです。
つまり、「自分の意思でやっている長時間労働」はブラックとは言えません。
一方で、
- 強制的な残業
- 意味のない休日出勤
- 無理な詰め文化
などが常態化している場合は、間違いなくブラックな環境といえるでしょう。
ブラックかどうかは会社・上司による
正直、不動産業界に限らず、どんな業界でも「どの会社か」「どの上司に当たるか」で環境は大きく変わります。
不動産業界は成果主義である分、自分の実力次第で年収1000万円以上を狙える数少ない業界です。そのため、多少の厳しさや理不尽さを許容してでも「稼ぎたい」「成長したい」という人には向いています。
もちろん、パワハラや無理な長時間労働を強いる環境は論外ですが、自分の力で人生を変えたいと思っている方にとっては、挑戦する価値のある業界だと思います。
まとめ:不動産業界は厳しいが、変わってきている
- 昔ながらのブラックな会社は実在した(今も一部には存在)
- しかし時代背景を受けて業界全体は改善傾向
- 成果主義である以上、厳しさは残るが、それは成長のチャンスでもある
- ブラックかどうかは会社・上司によるため、入社前のリサーチが超重要
自分の理想の働き方や目指したい年収に応じて、しっかりと企業を選ぶことが大切です。不動産営業は、自分の意志と行動次第で人生を大きく変えられる職業です。
一歩踏み出す勇気があれば、きっと道は開けるはずです。



