不動産営業から賃貸・管理・企画など他職種へ異動はできる?

  • 不動産営業として働いているが、自分には別の職種のほうが合っているのではと感じている
  • 営業職を続けることに限界を感じつつも、異動やキャリアチェンジの選択肢があるのかがわからない
  • 賃貸管理や企画などへの異動を希望しても、会社が認めてくれるのか、実現可能性に不安がある
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不動産営業を経験していると、「このままずっと営業でいいのか?」「別の職種もやってみたい」と思うことはあるかもしれません。

特に体力勝負の営業に疲れたときや、長期的なキャリア形成を考えたとき、他部署への異動が頭をよぎる人も多いのではないでしょうか。

では実際、不動産会社で営業から賃貸・管理・企画など、他の職種に異動することは可能なのでしょうか?今回はそのリアルについて解説していきます。

本記事の執筆・監修

荒川 竜介(あらかわ りょうすけ)

未経験から売買仲介営業での成功まで導きます!


中堅デベロッパーから不動産売買仲介(上場企業)、不動産テック役員など、新卒から15年以上不動産業界に携わる。これまでのキャリアから大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。

未経験者をたった2年目で年収1,800万円達成までサポートした実績あり。

転職コラムはすべて本人の経験をもとに執筆。

結論:異動は「会社規模」と「体制」に大きく左右される

まず前提として、不動産業界では異動のチャンスがある会社と、そうでない会社の差が大きいです。

なぜなら、多くの不動産会社ではそもそも営業以外の職種ポジションが存在しないから。
つまり「異動先がない」という構造になっていることが多いのです。

町の不動産会社の典型的な組織図

例えば、よくある地域密着型の不動産会社の場合、組織構成はこうなります。

  • 社長
  • 経理兼総務兼事務(多くは社長の奥様など)
  • 営業事務スタッフ(2名ほど、パートが多い)
  • 営業社員(5名ほど。うちベテラン1名、中堅1名、新人クラス3名)

このような組織体制では、営業から異動できる部署が実質「営業事務」しかないということになります。

しかも、営業は会社の売上を作る根幹であるため、
社長としては「売上をつくれる営業人材を簡単に異動させたくない」というのが本音です。

そのため、こういった中小規模の会社では異動はほぼ現実的ではないと考えた方がいいでしょう。

異動の可能性があるのは“ある程度の規模”の会社

一方で、異動のチャンスが現実的にあるのは、以下のような企業です。

  • 営業スタッフが20名以上在籍
  • 多店舗展開している
  • 売買・賃貸・管理・企画など、複数の事業部門を持っている

このような企業であれば、営業の成果や社内での信頼関係があれば、
将来的に「管理部門」や「企画部門」「賃貸」などへキャリアチェンジすることも十分に可能です。

また、上場企業や財閥系などの大手では、ジョブローテーションが制度として設けられているケースもあります。

それでも営業は会社の“主力ポジション”であることを忘れずに

どんな会社であっても、不動産業界では「営業=会社の売上を作るエンジン」であることに変わりはありません。
そのため、営業から他職種への異動を希望する場合は、それなりの実績や信頼を積み重ねる必要があります。

また、売買営業のポジションにつけたこと自体が、ある意味で「選ばれた立場」です。
不動産営業の中でも、売買仲介は高単価・高収入が狙える重要な職種だからです。

「今のポジションがキツい」と感じたときこそ、まずは営業として一度しっかり成果を出すことを目指すのが、
結果的にキャリアの選択肢を広げることにつながる場合も多いです。

まとめ|異動は可能。でもまずは営業で結果を出すことが大切

不動産営業から他部署への異動は、会社の規模や事業の多様性によって可能性が大きく変わります。

  • 小規模な会社では異動先がほぼ存在しない
  • 一定規模以上の会社では、実績次第で異動の可能性も十分ある
  • 営業職は会社の主力なので、安易な異動希望は通りにくい

まずは営業という舞台で自分の実力を試し、
結果を出して信頼を積み上げていくことが、異動を実現するための最短ルートです。

「このままでいいのか」と悩んだときこそ、まずは目の前の営業活動に全力を注いでみてください。

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