不動産営業の昇進・昇給はある?基準やタイミング、管理職の落とし穴も解説
「不動産営業って昇給の仕組みはどうなってるの?」
「昇進しても歩合はもらえるの?年収は上がる?」
「いずれは管理職を目指したいけど、何が求められるの?」
このような疑問を持っている方に向けて、今回は不動産営業における昇給・昇進の基準やタイミング、管理職の現実とリスクまで解説します。
不動産営業は歩合のイメージがあるのですが、昇給や昇給はありますか?もしあるのであれば、タイミングや基準を教えていただきたいです。
不動産営業の昇給・昇進は基本「営業数字」がすべて
不動産会社において、昇給・昇進の最大の基準は「数字(売上)」です。
これは間違いありません。逆に言えば、数字さえ出していれば役職も給料も上がっていくのがこの世界です。
契約件数・売上額・粗利など、評価基準は会社によって多少違いますが、共通するのは
「出した結果=評価につながる」
という、非常にわかりやすくてシンプルな構造だということ。
不動産営業の昇給のパターンは2種類ある
① 固定給が上がるパターン
営業成績に応じて月給ベースが上がっていく仕組み。
たとえば、最初は月給22万円だったのが、成績に応じて25万→28万→30万円と昇給していきます。
② 歩合率が上がるパターン
月給はあまり変わらないが、売上に対する歩合パーセンテージがアップする仕組み。
ただし、歩合率が上がると同時に「足切りライン(最低売上ノルマ)」も上がることが多いため、ハードルは上がります。
例:売上300万円/月
歩合20% → 60万円
歩合30% → 90万円(ただしノルマが200万から300万にアップ)
このように、リターンとリスクがセットでついてくるのが高歩合制です。
不動産営業管理職への昇進:数字だけでは務まらない“別のスキル”
不動産営業において、主任・係長・課長・マネージャー・店長…といった管理職への昇進ももちろんあります。
ただし、ここからは営業成績だけでは評価されません。
なぜなら、「営業ができる人=管理職ができる人」ではないからです。
「名選手、名監督にあらず」──昇進後に直面するリアル
営業成績が抜群だった人が、管理職に昇格した途端にチームを崩壊させる
――これ、実は珍しい話ではありません。
よくある管理職失敗パターン
- 自分の感覚でやってきたから言語化ができない
- できない人の気持ちがわからない
- 独自の手法が多すぎて再現性がない
- チームの数字よりも**「自分がやった方が早い」と思ってしまう**

その結果、部下が全員辞めてしまう…なんてことも本当に起こります。
むしろ「営業で苦労した人」が管理職に向いている
いろんな壁を乗り越えてきた人ほど、
- 部下の悩みに寄り添える
- 言葉で説明できる
- 「できない時期があった自分」を活かせる
など、人を育てる管理職としては評価されやすい傾向にあります。
不動産営業として昇進したら年収はどうなる?実は「下がることもある」
ここ、意外と知られていない重要ポイントです。
「課長になった!」「店長になった!」といっても、年収が下がるケースはかなり多いです。
理由は簡単で、管理職になると個人歩合が消えてしまうことが多いから。
プレイヤー時代
- 契約1件で50万円のインセンティブ
- 月に2件で100万円加算されることもザラ
管理職時代
- 固定給は上がるが、チーム全体の業績評価に変わる
- 自分が契約しても、部下が動かなければ評価は低い
- インセンティブが賞与に回り、タイムラグがある
その結果…
「固定は増えたけど、手取りは減った」
「前年より年収下がったのに、住民税だけ上がった」
「プレイヤーに戻った方が稼げるじゃん…」
という“昇進ショック”が起こりがちです。
でも、管理職としてのやりがいや成長機会もある
もちろん、ここまで読んで「管理職なんてなりたくない」と思う方もいるかもしれませんが、チームマネジメントが楽しいと感じる人にとっては、非常にやりがいのあるポジションです。
- 若手が育って売上が伸びる喜び
- 店舗の数字を自分の戦略で伸ばす面白さ
- 将来的にはエリアマネージャーや役員などの道もある
収入は多少落ちる可能性があっても、スキル・視座・人脈といった“資産”は間違いなく増えます。
昇進も昇給も「何を目指すか」で選ぶ時代
不動産営業のキャリアは、プレイヤーとして極めるもよし、管理職で組織をつくるもよし。
どちらも正解です。
ただ、以下のような傾向はあると思っておいてください:
タイプ | 昇進しやすさ | 向いている人 |
---|---|---|
プレイヤー型 | 営業数字重視 | 個人で稼ぎたい/現場が好き |
管理職型 | 数字+指導力・人間力 | チームで成果を出したい/教育が得意 |
どちらにせよ、自分が何を大事にするかで昇進の方向性は変わってきます。
まとめ:不動産営業の昇進・昇給は「数字+自分らしさ」で決まる
不動産営業の昇進・昇給は非常にシンプルです。
数字を出せば評価されますし、ポジションも報酬も上がっていきます。
ただし、管理職になると「人を育てる」「チームで結果を出す」といったまったく別のスキルが求められる世界になります。
年収が下がるリスクやマネジメントの難しさもありますが、それでもキャリアの選択肢としては非常に有意義です。
「ずっと現場で勝負したい」
「ゆくゆくはマネジメントにも挑戦したい」
どちらも歓迎されるのが、不動産営業というフィールドです。
自分の強みと目標にあわせて、最適なキャリアを選んでいってください。
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この記事を書いた人


ミカタ株式会社
代表取締役 荒川 竜介(詳細プロフィール)
中堅デベロッパーから不動産売買仲介(上場企業)、不動産テック役員など、新卒から15年以上不動産業界に携わる。上記のキャリアから大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。
まったくの未経験者を2年目で年収1,800万円達成までサポートした実績あり。
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