不動産売買仲介の仕事は具体的にどんな流れで進むの?

不動産売買仲介を希望しています。お客さんと接客するイメージはなんとなく沸いているのですが、それ以外の売買仲介の仕事があまりイメージできていません。実際の現場では具体的にどんな流れで進むのか教えていただきたいです。

会社によって異なりますが、不動産売買仲介の仕事は、

「集客」「接客」「契約」の3つにカテゴライズできます。

①集客

集客についての手段でいうと、下記が挙げられます。

  • webからの反響獲得(ポータルサイト、SNS、web広告、HP等)
  • 紙からの反響獲得(ポスティング、折込、看板等)
  • 現地販売などからの案件獲得
  • 飛び込みなどでの案件獲得
  • 紹介やリピーターからの案件獲得

他にもありますが、代表的な手法でいうとこのあたりです。

❶❷❸など、上にいけばいくほど会社としての「ブランド」や「仕組み」を活かした集客方法で、❹❺など、下に行けば行くほど個人の力での集客方法となります。

会社によって何をやるかは違うので、検討している会社がいたらメインの集客方法を聞かれた方がミスマッチは防げます。

②接客

これは会社ごとの差はあまりない部分です。

ただ、不動産を「売りたい人(売主)」か「買いたい人(買主)」で接客方法は少し変わります。

「買主」の接客

問合せが入ったらまず「来店してもらうこと」が最初のステップとなります。

ご来店いただいて「資金面」「市況感」「物件情報」など話したうえで、実際に物件をご覧いただきます。

この時の物件手配、鍵の受け渡しなども営業の仕事としている会社が多いです。

具体化すれば契約に進み、見送りであれば物件提案→内覧を繰り返していきます。

「売主」の接客

問合せが入ったら来店ではなく「売主様の家を見せてもらうこと」が最初のステップとなります。

「不動産を売りたい」という問合せなので、まず家を見せてもらわないといけないからです。

そのうえで不動産の価格を調査した査定書を作り、売主様がご納得いただけたらその物件の販売を任せてもらえます。

この後は買主の接客と一緒です。

③契約

最後に契約です。

売主買主それぞれいろいろな希望を出してきますが、それを間に入って調整するのも売買仲介の仕事。
(このあたりめちゃめちゃテクニックがあります)

そしてご納得いただけたら契約に進んでいきます。

契約に関する業務は、

  • 契約書の作成
  • 重要事項説明書の作成
  • 役所等の調査
  • 実際の書面説明
  • 引き渡しの案内、手配
  • 決済当日の段取り、実行

etc…

などたくさんやることがあります。

この一連の流れが全てできて一人前というのが大体の不動産会社の考えです。

全て習得するのに大体1-3年くらいかかります。

ですが最近はこのあたりを分業化してやる会社も増えてきているので、そういった会社を選べば一つのことに特化することも可能です。

ご参考に。

荒川 竜介

売買仲介の仕事は業務範囲が広いからこそ、多くの経験をすることができます。それが独立などに繋がっていきます。

この記事を書いた人

【略歴】
①中堅デベロッパー
②大手不動産売買仲介
③フルコミッション営業
④不動産テック執行役員

上記のキャリアから不動産領域を幅広くカバーし、大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。

【転職サポート実績】
まったくの未経験から不動産業界へ転職をサポート。
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相談や戦略アドバイスなど、実体験ベースや業界トレンドを把握したうえでサポート。
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