不動産営業の労働時間はどれくらい?夜遅くの対応って本当にあるの?
- 不動産営業は拘束時間が長いと聞いており、実際の労働時間がどれくらいなのか不安に感じている
- 夜遅くまでお客様対応をしているという話を聞き、自分の生活リズムと合うかが心配
- 業界全体で残業や休日対応が当たり前なのか、会社ごとの違いも含めて実情を知りたい

不動産業界に興味があるけど、「お客様都合で夜遅くまで働かなきゃいけないのでは…?」と不安に思っている方も多いかもしれません。
この記事では、不動産営業におけるリアルな労働時間事情や、お客様対応の実態についてお伝えします。
これから不動産業界に転職を考えている方にとって、実際の働き方を具体的に知っておくことはとても重要です。ぜひ参考にしてください。
不動産営業は「お客様都合」の仕事。だから時間も柔軟さが求められる
不動産営業の最大の特徴は「相手ありき」の仕事であること。
お客様のご都合に合わせて動くのが基本になります。
特に売買仲介では、住宅購入という人生の大きな意思決定をサポートする仕事なので、信頼関係がとても重要です。
そのため、「自分の都合」ではなく「お客様の都合」に合わせて動くシーンがどうしても発生してきます。
実際にあった“深夜対応”の事例
「本当に夜遅くに働くことなんてあるの?」と思われるかもしれませんが、実際に私自身や周囲の営業が経験した事例をいくつか紹介します。
事例1:深夜1時から契約開始
激務かつ海外出張が多いお客様。どうしてもこの日の深夜しか時間が取れないということで、深夜1時から契約を行いました。
「無理です」と断ることもできましたが、誠意を見せることでその後の紹介につながりました。
事例2:深夜2時から物件案内
お客様は飲食業で、夜が仕事のピーク。終電を逃した後しか時間が取れないとのことで、深夜2時からの内覧対応となりました。
こうした事例は決して毎日あるわけではありませんが、完全に“あり得ない話”ではない、というのが現場のリアルです。
体感的には「20人に1人」が夜遅く希望されるお客様
すべてのお客様が深夜帯を希望するわけではありません。
実際には体感で「20人に1人」くらいの頻度で、夜遅い時間帯の対応が発生するイメージです。
割合としては少ないですが、ゼロではありません。
また、日中お仕事をされている会社員のお客様から「仕事終わりに物件を見たい」と言われるのはよくある話で、夜19時〜21時頃の内覧や商談は比較的日常的に発生します。
自分のペースを作れるようになるまでは「合わせる力」が必要
こうした夜の対応も含め、最初は「合わせる営業」からスタートします。
なぜなら、まだ自分にお客様を選ぶほどの実績がないからです。
ただ、営業力がついて、案件が自然と集まるようになってくると、自分のペースで働くことも可能になります。
- 「今月は紹介でいっぱいなので、ご案内は来月以降になります」
- 「この時間は他のお客様がいるので、別の時間帯でお願いします」
といった具合に、ある程度自分のスケジュールに沿ってお客様を動かすことができるようになります。
でも、それができるようになるまでは、ある程度の“柔軟さ”は求められる世界です。
不規則な労働時間にどう向き合うかがカギ
不動産営業において「労働時間が不規則になること」はある種、宿命です。
しかし、それをマイナスと捉えるか、やりがいと捉えるかで大きく変わります。
たとえば、
- 平日の昼間に自由な時間を取れる
- 予定がなければ自分の判断で早上がりもできる
- 成果さえ出していれば時間の自由度が高い
という側面もあります。
一般的な会社員と比べると、型にハマった働き方ではないぶん、自分の裁量や成果で「自由度」を高めることも可能な仕事です。
【まとめ】不動産営業の労働時間は「柔軟さ」がカギ
不動産営業は「成果報酬型」の仕事であり、「お客様都合」に動く仕事でもあります。
そのため、夜遅い時間の対応や、土日の稼働が当たり前というケースもあります。
とはいえ、それは不動産営業に限らず、サービス業全般に言える話でもあります。
大事なのは、
- 自分がそのスタイルに向いているかどうか
- 数字が出るまでの「我慢の時期」を乗り越えられるか
- 将来、自分でペースを作れるようになるまで「努力し続けられるか」
といった部分です。
もしあなたが、「自分の頑張りがちゃんと収入に反映される仕事をしたい」と思っているなら、不動産営業という選択肢は大いにアリです。
その中で「労働時間の自由度」も手に入れていく、そんなキャリアも目指せますよ。