不動産営業の歩合給(インセンティブ)はどのくらいの割合で反映されるのか?
不動産は歩合(インセンティブ)が多いと言われていますが、歩合の割合はどの程度が一般的でしょうか。
不動産業界は年収に対する歩合率が高い業界です。
歩合は売上と連動するため、売上を上げれば上げるほど年収が上がる仕組みになります。
会社の考え方やエリアにより大きく異なりますが、おおよそ売上に対して年収は20-30%程度に収まるケースが多いです。
私の知っている会社様の給与制度の例をいくつか記載させていただきますので、ご参考にしてください。
A.サーポートが充実している会社の例(関西の地方都市20人程度の不動産会社)
▼基本給
23万(固定残業、各種手当含む)
▼歩合制度
半期毎の売上に応じて支給
①半期売上0-500万→支給ゼロ
※足切ライン
②500万-1000万→500万を超えた部分に対して10%支給
※800万売上の場合、800万-500万の差額300万の10%で30万が歩合
③1000万-1500万→「②」と合わせて1000万を超えた部分に対して20%支給
※1300万売上の場合、「②」の50万と1300万-1000万の差額300万の20%の60万を合わせた110万が歩合として支給される
④2000万-→「②」「③」と合わせて2000万を超えた部分に対して30%支給
※2700万売上の場合、「②」の50万と「③」の100万と2700万-2000万の差額700万の30%の210万を合わせた360万を歩合として支給
半期で固定給が23万で半期で138万のため、おおよそ売上に対する年収は18%-20%程度で設計されています。
業界的にめちゃめちゃ歩合が多いわけではありませんが、営業事務などの間接部門が充実してたり、広告費が潤沢で反響がある程度自動的に入ってきたり、教育体制がしっかりしていたりと、自身が数字を上げるために集中できる環境があるため、足切ラインを下回る営業はほぼいなく全体のベースが高い不動産会社様の例となります。(平均年収は500-600万程度、トップセールスで1000万程度とのことでした)
B.サポートはほぼないが稼げる会社の例(関東の地方都市の10人以下の不動産会社)
▼基本給
18万(固定残業、各種手当含む)
▼歩合制度
毎月の売上に応じて支給
①月次売上0-100万→支給ゼロ
※足切ライン
②月次売上100万以上→売上に対して一律30%支給
※200万の場合、売上に対して30%のため60万支給
売上に対して30%強を支給する設計がされています。
この不動産会社の場合、月に100万を超えれば売上全額に対しての歩合が支給されます。
なので100万を超えるかが天国と地獄の境目になります。
なお、採用は経験者を前提としており、案件は基本自分で持ってくることを前提としています。
その他サポートは多少ありますが、「A」の会社と比べると比較になりません、、
平均年収は800万程度ですが、数字が上がらない営業は生活が苦しく辞めていくためできる人だけ残り平均が上がっています。
なお、トップセールスは1500万を超えてくるようです。
このように不動産会社毎に歩合制度は大きく違います。
どちらかというと「B」の制度の会社が多いですが、未経験でも採用している不動産会社は「A」の歩合制度で設計しているケースもあります。
どちらも成果を出さないといけないというのは変わりませんが、未経験の場合まず「A」からスタートして経験を積まれた方が無難です。
面接の際は、歩合制度についても確認された方がいいかと思います。
この記事を書いた人
【略歴】
①中堅デベロッパー
②大手不動産売買仲介
③フルコミッション営業
④不動産テック執行役員
上記のキャリアから不動産領域を幅広くカバーし、大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。
【転職サポート実績】
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