【不動産業界は離職率が高いって本当?】リアルな理由と続けるコツを業界経験者が解説
- 不動産業界って離職率が高いって聞くけど、何がそんなに大変なの?
- 不動産業界はやっぱりブラック体質なの…?
- 離職率の実態はどうなの?

不動産業界に興味があっても、離職への不安のから「やっぱやめよう」と思う方はたくさんいます。
結論から言えば、確かに他業界に比べて離職率は高めです。私自身、新卒で不動産会社に入りましたが、同期40人中、1年で残ったのは5人。離職率は80%以上となります。
しかも「前の年は全員辞めてるから君たちは優秀だね」と言われるくらい、それが“当たり前”の世界でした(笑)
とはいえ、やめる人が多いのには明確な理由がありますし、それを事前に知っておけば対策も可能です。
今回は、「なぜ不動産営業は人が辞めるのか?」をテーマに、業界経験者のリアルな声として本音で解説します。
不動産業界の離職率が高い3つの主な理由
離職の理由は人それぞれですが、代表的なものは以下の3つに集約されます。
① 固定給が低く「売れない=生活苦」になりやすい
多くの不動産会社では、固定給が低く設定されており、収入のメインはインセンティブ(歩合)です。
つまり、営業成績が悪いと生活が苦しくなります。
初月〜3ヶ月くらいは「見込み客が育っていない」こともあり、収入が10万台ということも珍しくありません。
さらに、
- 成績が悪い ⇒ 叱責される
- 売れていない ⇒ 長時間労働になりがち
- 周りは売れてる ⇒ 精神的にもキツくなる
という悪循環に陥り、「だったら一般企業の方がよくない?」「ほかの不動産会社のほうがマシじゃない?」と考えて辞める人が一定数います。
② 生活リズムが不規則で家庭との両立が難しい
不動産営業の多くは、火曜・水曜休みが基本です。これはお客様が土日に物件を見に来る関係上、仕方のない業界ルールです。
20代のうちは「平日休み、空いてて最高じゃん」と思えますが、
30代になって家族ができると話は別。
- 子どもと休みが合わない
- 土日に家族サービスができない
- 学校行事に参加できない
こうした不満が家庭内にたまり、退職を選ぶ人が続出するのは30代に多いパターンです。




③ 昭和気質の「体育会系」文化が今でも一部に残っている
不動産業界は成果主義・実力主義の世界です。これは良くも悪くもで、「結果を出す人が正義」「できない人は叱られる」文化が今も根強く残っています。
実際に私が見てきた中でも、
- 元・体育会系の上司による厳しい指導
- 詰められる営業会議
- メールやLINEの返信が遅いと怒鳴られる
といったことが日常茶飯事の会社もありました。
もちろん、すべての会社がそうではありません。ですが、耐性がない人にとっては精神的にきつく、辞める原因になりやすい部分です。
不動産会社の早期離職を防ぐために知っておくべき「3つの真実」
離職率が高い理由を聞くと、「やっぱりこの業界やめとこうかな…」と思うかもしれません。
ですが、ここで一歩踏み込んで考えてみてください。
不動産業界で辞めていく人が多い一方で、しっかり成果を出して安定したキャリアを築いている人もたくさんいます。
この違いを分けるポイントは以下の3つです。
① 数字がすべてを救う
ぶっちゃけ、営業成績が良ければ全てがうまく回ります。
- 上司に怒られることも減る
- インセンティブで収入が増える
- モチベーションも上がる
逆に、売れていない人は「仕事がつらい・人間関係がきつい・給料が低い」の三重苦に。
だからこそ、“数字を作る力”=離職しない力になります。
② 自分に合った会社を選ぶことが超重要
不動産会社といっても、
- 投資用ワンルームの電話営業
- 新築マンションのモデルルーム接客
- 売買仲介での住宅提案
- 賃貸仲介や管理業務
など、業態ごとに文化も大きく違います。



いきなりガチガチの電話営業に入ってしまって「無理だ…」となる前に、自分の性格や志向に合った業態を選ぶことが超重要です。
③ 覚悟があれば十分やっていける世界
最後にこれが一番大事です。
不動産業界は確かに厳しい面もありますが、「覚悟」を持って飛び込めば、ちゃんと結果がついてくる業界でもあります。
- 未経験から年収1000万円以上
- 20代でトップセールス
- 30代で独立・起業
こんな人たちは、間違いなく全員「最初のキツさを乗り越えた人たち」です。
だから、最初から「半年〜1年は覚悟がいる」と割り切れるかどうかが分かれ道です。(←超重要)
【まとめ】離職率は高い。でも「理由を知っていれば怖くない」
不動産業界の離職率が高い理由は、大きく分けて以下の3つです。
- 固定給が低く、売れなければ収入が厳しい
- 土日勤務による生活リズムのズレ
- 実力主義&パワハラ気質の残る文化
これだけ聞くとネガティブに見えるかもしれませんが、裏を返せば「売れれば自由と高収入を得られる」という構造でもあります。
- とにかく稼ぎたい人
- 自由なキャリアを作りたい人
- 早くスキルと経験を積みたい人
こうした目的がある方にとって、不動産業界は非常にチャンスが多い世界です。
「覚悟」を持って挑戦すれば、他業界では得られない経験と収入、そして将来の選択肢を得ることができますよ。

