不動産営業はチームワーク?それとも個人戦?実情をリアルに解説

  • 不動産営業は成果主義のイメージが強く、完全な個人戦なのではと不安に感じている
  • チームで助け合う文化があるのか、それとも自分だけで数字を追い続けるのかが分からず心配している
  • 自分の性格的に協力しながら働きたいと思っており、社内の実際の雰囲気を知りたい
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不動産営業と聞くと、「完全な個人戦」「結果主義の世界」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。

もちろん、最終的には“自分の数字”が評価軸にはなります。

ですが、実は不動産営業は意外とチームで動くことが多いんです。

実感値としては、「チームワーク6:個人戦4」くらいのバランス。

今回は、これから不動産業界を目指す方向けに、不動産営業におけるチームワークの実態をご紹介します。

本記事の執筆・監修

荒川 竜介(あらかわ りょうすけ)

未経験から売買仲介営業での成功まで導きます!


中堅デベロッパーから不動産売買仲介(上場企業)、不動産テック役員など、新卒から15年以上不動産業界に携わる。これまでのキャリアから大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。

未経験者をたった2年目で年収1,800万円達成までサポートした実績あり。

転職コラムはすべて本人の経験をもとに執筆。

不動産営業はチームワーク?それとも個人戦?実情をリアルに解説

チームワーク①:ポスティングや集客活動

たとえば「売れ筋物件のチラシを今すぐ配りたい!」
あるいは「今月の数字が足りない…何としてでも反響を増やしたい!」

こんなときは、チーム全体でポスティングを分担するのが普通です。

一人で何百枚もポスティングしていると、心が折れてしまいます。
でも、複数人で手分けすれば心理的にも体力的にもラク。

ちなみにチラシには「担当者の名前」が書いてあるので、反響が来たらその担当がそのまま営業に入ります。

つまり、チームで協力しつつも、成果は個人に返ってくる形です。

チームワーク②:契約書作成や役所調査などの裏方作業

月末になると契約ラッシュでバタつくことが多く、
「自分の案件じゃない契約書を作る」「役所調査に代わりに行く」なんてこともよくあります。

もちろん、単なる“雑用”ではありません。
契約業務や調査業務は、営業としてのスキルアップに直結します。

「後輩の代わりに書類を作った」「先輩の契約のサポートをした」
→ こういった経験が、いずれ自分の案件を円滑に回すための準備になるのです。

荒川 竜介

ちなみに、気前のいい先輩だと「手伝ってくれてありがとうな」って感じで、少し数字を分けてくれることも。

チームワーク③:接客とクロージングの役割分担

商談の流れの中で、

  • 接客は新人
  • クロージング(最終的な契約)はベテラン

という分担をすることは多々あります。

これ、実は新人にとってはチャンスです。
ベテラン営業がどのタイミングで、どんな言葉を使って、どう決断させているかを間近で学べます。

一流のクロージングは本当に勉強になります。

あと、先輩の背中を見てると、「あ、この場面で強気に出るんだ」とか「ここは引いた方がいいんだな」といった**“空気の読み方”**も体得できます。

チームワーク④:後輩の育成・引き継ぎ

案件が多くて回らないとき、自分の反響を後輩に渡すこともあります。

最初は「え、せっかく来たお客さんなのに…」と思うかもしれませんが、これも会社の仕組み。
後輩を育てるのもベテランの役目であり、組織として売上を最大化する戦略です。

後輩側としては「自分じゃなかったら契約になってなかったな…」というケースも多く、その経験が将来の自信にもなります。

それでも最終的には「自分次第」

ここまでチームワークの側面を中心にお話ししてきましたが、やはり評価されるのは「あなたの数字」です。

でも安心してください。
チームでの活動やサポートが、あなたの“数字”を作るための下地になっているという話です。

荒川 竜介

不動産営業は孤独な戦い…のようで、実は人とのつながりや連携が非常に重要な仕事でもあります。

まとめ|個人戦であり、でも一人では戦えない

不動産営業は個人プレーの側面もありますが、
実際にはチームとして動くシーンがたくさんあります。

  • ポスティングや集客の協力体制
  • 契約書作成や調査業務の分担
  • 商談・クロージングのフォロー体制
  • 後輩の育成と引き継ぎ文化

こういった要素があるからこそ、営業として成長できるのです。

「完全個人主義のギスギスした世界なのかな」と不安に思っている方、そんな心配は不要です。

むしろチームの力を借りながら、一歩ずつ成長していけるのが不動産営業という仕事。

ぜひ飛び込んでみてください。
あなたの活躍を応援しています!