不動産営業で成績が悪いと給料はどうなる?リストラや異動はあるの?

  • 給料はどのくらい下がるのか?
  • 売上を出せないとリストラや異動はあるのか?
  • スランプはどう乗り越えればいいのか?
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不動産営業は成果報酬型の仕事です。だからこそ「年収1,000万円」も夢ではない一方、数字が振るわなければ収入がガクッと下がる現実もあります。

本記事では「成績不振の時はどうなるの?」といった不安を感じる方に向けて、不動産営業のリアルな実態と、スランプからの脱出方法についてお伝えします。

本記事の執筆・監修

荒川 竜介(あらかわ りょうすけ)

未経験から売買仲介営業での成功まで導きます!


中堅デベロッパーから不動産売買仲介(上場企業)、不動産テック役員など、新卒から15年以上不動産業界に携わる。これまでのキャリアから大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。

未経験者をたった2年目で年収1,800万円達成までサポートした実績あり。

転職コラムはすべて本人の経験をもとに執筆。

不動産営業は「歩合給」で年収が変わる仕事

固定給+歩合の構造が主流

不動産営業の多くは、「固定給+インセンティブ(歩合給)」の仕組みで成り立っています。

例えば、以下のような年収構成が一般的です。

  • 年収600万円
     - 固定給:240万円(=月20万円)
     - 歩合給:360万円(=月30万円分の成果報酬)

つまり、実力次第で年収が大きく伸びる反面、売上が立たなければ固定給分しか収入がないというケースも十分あり得るのです。

スランプ時に収入はどこまで下がる?

「固定給ライン」まで落ちるのは普通にある

スランプに陥ると、歩合給がほとんどゼロになり、実質「固定給のみ」で生活をすることになります。

年収が前年より下がるのは当たり前。特に絶好調だった年の翌年は、その反動で収入が大きく落ち込む人が少なくありません。

「去年の活躍で生活レベルを上げてしまい、今年は歩合ゼロで苦しい」

これは不動産営業ではよくある話です。

「住民税ショック」に要注意

もう一つ注意が必要なのが、住民税です。

住民税は「前年の年収」に対して課税されるため、前年にたくさん稼いだのに、今年はスランプ…というパターンだと、翌年の住民税が生活に重くのしかかってきます。

売れたときにすべて使ってしまわず、少し手元に残しておく意識が重要です。

成績不振でリストラ・異動はあるのか?

結論:「空気」が退職を促す

正直に言うと、不動産営業の現場では「明確にリストラされる」ことは少ないです。

ですが、売上が上がらない状態が続くと、職場での空気が厳しくなり、精神的に居づらくなって「自主退職」という流れが多く見られます。

ただし、これはどこの業界でも起こり得ること。売上が求められる営業職であれば当然の環境とも言えます。

スランプはどう乗り越える?2つの鉄則

①「やり続ける」しかない

不動産営業において一番大切なマインドセットは「続けること」です。

不動産は高額商品であるため、お客様が慎重になるのは当たり前。新規客に信頼されるには時間がかかります。

最初の1年〜2年は売上ゼロでもおかしくありません。

早い人で半年、平均的には1〜2年ほどかけてやっと成果が出てくる業界です。焦らず、愚直にやり続けましょう。

②「素直さ」が成長のカギ

努力をしていても、売上が立たないときはあります。そんなときこそ、上司や先輩のアドバイスを「素直に聞けるか」が運命の分かれ道です。

うまくいかない営業ほど、自分流にこだわってしまいがちです。

アドバイスを取り入れ、自分を客観的に見つめ直せる人ほど、早くスランプを脱出します。

不動産営業は「波」がある仕事。大切なのは平均値で考えること

売上が上がれば爆発的な収入も可能なのが、不動産営業の魅力。一方で、年間通じての「波」も非常に激しい仕事です。

でも見方を変えれば、他業界と比較して高い年収を得られるポテンシャルがあるのも事実。スランプは必ず来るものですが、それも織り込んだうえで取り組む姿勢が大切です。

まとめ|スランプは誰にでも来る。でも必ず抜け出せる

不動産営業は、実力主義の世界です。売れれば報われるし、売れなければ収入が下がる。それがこの仕事のリアルです。

ですが、スランプはどんな人にも訪れます。大切なのは、その時に「やめる」のではなく「やり続ける」こと。

  • 地道な量をこなす
  • アドバイスを素直に受け入れる
  • 結果が出るまで耐える

これができれば、必ず道は開けます。

不動産営業にチャレンジするあなたに、エールを込めて。