未経験でも不動産営業に!売買仲介と賃貸仲介、どっちを選ぶべき?

  • 未経験で不動産営業を目指したいけど、「売買」と「賃貸」どちらを選べばいいのかわからない
  • できれば稼げる方を選びたいけど、自分に向いているのはどっちなのか判断がつかない
  • 転職後に後悔したくないから、将来性やキャリアパスも踏まえて慎重に選びたい

不動産営業を目指す方が、まずぶつかる壁が「売買仲介か賃貸仲介か」という選択ではないでしょうか。未経験から挑むなら、どちらが「稼げて」「楽しく」「将来性がある」のかは真剣に考えたいところです。

まず簡単に結論からお伝えすると、未経験から不動産営業を始める場合、売買仲介が圧倒的におすすめです。

私は賃貸仲介の経験はなく、売買仲介のみを経験していますが、周囲を見ていると圧倒的に売買仲介を経験している方のほうが経験値が高く、稼いでいる方が多いです。

この記事では、両者の違いを具体的に比較しながら、「未経験なら売買仲介が向いている」と言える理由を丁寧に解説します。

本記事の執筆・監修

荒川 竜介(あらかわ りょうすけ)

未経験から売買仲介営業での成功まで導きます!


中堅デベロッパーから不動産売買仲介(上場企業)、不動産テック役員など、新卒から15年以上不動産業界に携わる。これまでのキャリアから大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。

未経験者をたった2年目で年収1,800万円達成までサポートした実績あり。

転職コラムはすべて本人の経験をもとに執筆。

まずは売買仲介と賃貸仲介の基本比較

まずはそれぞれの業務内容を見ていきましょう。

不動産売買仲介の仕事内容と年収目安

業務内容売りたい人(売主)、買いたい人(買主)の仲介業務
月の契約件数1~5件程度
1件当たりの報酬数十万円〜数百万円
トップセールスの年収目安1,000万円以上。2,000万円も可能

不動産賃貸仲介の仕事内容と年収目安

業務内容部屋を借りたい人のサポートのみ
月の契約件数5〜数十件
1件当たりの報酬数万円〜十数万円
TOPセールスの年収目安600〜800万円程度

まとめるとこんな感じ

難易度報酬(年収)
売買仲介高め高め
賃貸仲介低め控えめ
荒川 竜介

未経験でも「大きく稼ぎたい」なら、圧倒的に売買仲介向きです。

将来的な独立視点でも圧倒的におすすめできる売買仲介

不動産売買仲介で営業経験を積むと、不動産業での将来像として「独立」も見えてきます。

その際の比較も、売買仲介は賃貸仲介より有利です。

不動産賃貸仲介の独立メリット

  • 一人社長でもやれる:大掛かりな組織は不要
  • 自宅開業でコスト削減可能
  • 紹介が主力になれば広告費もゼロ近く
  • 1件あたりの報酬が高いため、自由時間を確保しつつ高収益も可能

不動産賃貸仲介の独立のハードル

  • 数をこなす必要があるため、一人では限界あり
  • 駅前など立地が大事で賃料・ランニングコストが高い
  • 集客に広告費が必要

これらのことから、賃貸仲介で独立するのは割りが合わないと思う方は少なくありません。

荒川 竜介

独立して稼ぐなら売買仲介の方が現実的・現場感覚に合っています。

なぜ未経験者こそ不動産売買仲介が「おすすめ」なのか

単純に報酬の話だけではなく、業界全体の傾向やキャリアの広がりから見ても、売買仲介は未経験者に有利です。

将来的にもなくならないのが売買仲介

賃貸はIT化が急速に進み将来的に自動化されやすいです。今ではセルフ内見型賃貸サイトやスタッフレス(無人店舗)もあるくらいですから、賃貸仲介営業という仕事がどんどん減っていく可能性もあります。

売買仲介は情報が高単価かつ重要度も高く、まだIT化の余地は少ないため、IT化が進んだとしても簡単にはなくならない仕事です。

売買仲介はキャリアの汎用性が高い

売買仲介営業の経験があれば、「他社転職」「買取再販」「住宅ローン提携」「建築業・設計系への転身」「独立」など多彩に道が開けます。

転職の際も、売買仲介営業と賃貸営業では引き抜きの数も違います。わたしの知り合いも売買仲介営業から、大手金融系の営業マンにヘッドハンティングされた方もいます。

反対に賃貸営業で引き抜きの話はほとんど聞きません。(私が知らないだけかもしれませんが・・)

売買仲介は年収1,000万円も現実的

賃貸仲介の手数料相場は一般的に「家賃の0.5カ月~1カ月」です。

東京などの家賃の高いエリアであれば報酬も高いですが、地方で賃料相場が3万円の物件だとしたら?

・・・いくら仲介しても「1.5万円~3万円+消費税」しか手数料としてもらえません。

薄利で数をこなさないと、年収1000万円はなかなか厳しいことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

一方、売買仲介の場合、新築戸建てを仲介することがメインになるので、地方だとしても単価は跳ね上がります。

  • 仲介手数料の相場:成約価格の3%(+6万円+税)
  • 例)3,000万円の物件 → 仲介手数料:約96万円(片手取引の場合)
荒川 竜介

「賃貸仲介」「売買仲介」を選んでも、どちらにしても未経験から始めるわけですから、将来性があり、稼げる可能性の高い売買仲介をおすすめします。

こんな人には賃貸仲介営業から始めるのもあり。

ここまで売買仲介と賃貸仲介を比較しつつ、売買仲介営業をおすすめしてきましたが、もちろん賃貸仲介が合う人や状況もあります。

こんな人は意外と賃貸営業がぴったりです。

  • すぐ稼ぎたい:契約数が多いため即収入が得やすい
  • 人と会話が好き:気軽な引っ越し相談が多い
  • 店舗や接客中心で進めたい:個人単位より接客が中心

ただし、報酬が薄利多売であること、リピート率が低いこと、自動化の波がある点は留意する必要があります。

最後に:どちらが「自分に合うか」を考える判断基準は?

比較軸売買仲介賃貸仲介
報酬額数十〜数百万円/件数万円〜十数万円/件
難易度高い(契約まで期間長い)低め(即成約多い)
将来性高い(独立・業態転換)中程度(多店舗型に展開)
求められるスキル法務・税務・ローン・交渉力接客・物件知識・営業力
自動化の影響少ない大きい

まとめ

未経験から不動産営業を目指すなら「売買仲介」にチャレンジを強くおすすめします。

報酬・キャリア・独立可能性など総合的に魅力があるからです。ただし、「即収入」「店舗接客重視」なら賃貸も選択肢としてあり。

ポイントは「自分が何を重視するか」。

  • 長期で大きく稼ぎたい → 売買仲介
  • 手堅く始めたい → 賃貸仲介

この記事が「どちらを選ぶべきか」で迷うあなたの判断材料になれば嬉しいです。

さらに実際の求人や会社選びで迷ったら、いつでも相談してください!

あなたが不動産営業として輝く未来を応援しています!