不動産営業は数字(売上)がすべての世界って本当?成績が悪いと孤立する?

「不動産営業は数字がすべてって本当?」

「売れないと職場に居づらくなる?」

これから不動産業界に転職を考える人にとって、こうした噂は不安材料のひとつかもしれません。

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この記事では、数字至上主義とされる不動産営業のリアルな一面を、現場経験をもとにわかりやすく解説します。

本記事の執筆・監修

荒川 竜介(あらかわ りょうすけ)

未経験から売買仲介営業での成功まで導きます!


中堅デベロッパーから不動産売買仲介(上場企業)、不動産テック役員など、新卒から15年以上不動産業界に携わる。これまでのキャリアから大手不動産仲介・FC本部など業界への繋がりも豊富。

未経験者をたった2年目で年収1,800万円達成までサポートした実績あり。

転職コラムはすべて本人の経験をもとに執筆。

不動産営業は”数字が人格”の世界

不動産営業の現場では、成果=売上が何より重視されます。

いわゆる”数字が人格”とも言われ、実際に成績が良ければ発言力が増し、休みや勤務スタイルにも柔軟性が認められることが多くなります。

反対に、数字が上がらない場合は自由度が減り、指導が厳しくなったり、勤務時間が伸びたりすることも。

評価の大半が成果に紐づくため、そこに比例して待遇や社内での立ち位置が大きく変わることも珍しくありません。

孤立するかどうかは“数字”より“姿勢”で決まる

「数字が悪いと社内で孤立するのでは?」という不安を持つ方も多いかもしれませんが、実はそこは少し誤解があります。

孤立するかどうかは数字そのものよりも、“仕事への向き合い方”に左右されます。

たとえば、数字が出ていない時に腐ってしまい、上司のアドバイスを無視したり、途中で仕事を投げ出したりするようでは、誰も手を差し伸べたいとは思いません。

逆に、数字が上がっていなくても真摯に取り組み、素直に学ぼうとする姿勢があれば、必ず誰かが助けてくれるのがこの業界です。

荒川 竜介

不動産営業は、売れっ子の先輩たちも皆“売れない時期”を経験しており、苦しみを知っているからこそ、努力している後輩には寛容なのです。

成績不振時のプレッシャーは自分自身から来る

営業数字が思うように伸びないとき、多くの営業が感じるのは「職場に居づらい」という感覚です。しかしこれは、上司から責められるからというより、自分自身の気持ちの問題であることが多いです。

数字が出ていない=会社に迷惑をかけているという意識が強くなるため、自分を責めてしまうのです。

この自己否定のループが精神的に追い詰める要因になります。

ただ、この感情を持てるということは、それだけ真剣に仕事に取り組んでいる証拠でもあります。

適当にやっていたら、そんなに落ち込むこともありません。だからこそ、この苦しさをどう乗り越えるかが、不動産営業としての分かれ道になります。

売れない=辞めさせられる?

売れないからといって即座にリストラや異動になるというわけではありません。もちろん会社の規模や社風によりますが、多くの場合は“自主退職”という形になることが多いです。

ただし、数字が出ない状態が長く続けば、自然と職場に居づらくなり、自分で退職を決断してしまうというケースもよくあります。

でも、覚えておいてほしいのは「永遠に数字が出ない人はいない」ということ。誰にでもスランプはあり、乗り越えられるかどうかは“素直さ”と“継続力”にかかっています。

不動産営業が苦しいときにやるべき2つの行動

1. とにかくやり続ける(量の追求)

成果が出ないときは「量」×「質」のうち、まず「量」にフォーカスしましょう。行動量は完全に自分の意志で増やせます。質を改善するには時間がかかるので、まずは行動量を徹底的に最大化することが近道です。

2. 素直にアドバイスを受け入れる

売れない営業ほど斜に構え、自分のやり方に固執しがちです。ですが、経験者からのアドバイスを素直に実行するだけで、結果が大きく変わることもあります。

不動産営業は、結果が出ない人の気持ちがわかる人が多いので、本気で努力していれば必ず見てくれている人がいます。

まとめ

不動産営業は、確かに数字がものを言う世界です。そして、数字が出ない時のプレッシャーや、居心地の悪さも現実に存在します。

ただし、それはすべて“本気で取り組んでいるからこそ”感じる感情です。逆に言えば、その苦しさを乗り越えた先にしか見えない景色があります。

数字至上主義だからこそ、成果を出せば確実に評価される公平な世界。不動産営業は、その努力に対するリターンが大きい仕事です。

だからこそ、もし数字が出ずに苦しい時期があっても、腐らず、素直に、愚直に。まずはその一歩を信じて、踏み出してみてください。