売主から直接査定書をもらって他社がどのような査定書を送っているか知る

過去の記事で何回かに分けて、机上査定での具体的な差別化手法をお伝えさせていただきました。

ただ、ご紹介したのはあくまで一般論。

実際効果があるかどうかは、競合によって変わります。

再三となり恐縮ですが、一括査定は競合が常にいます。

その複数の競合から、売主に選ばないと媒介獲得はできません。

その時売主は、競合と比較しどうなのかという「相対評価」で評価します。

どれだけ自社が100点の対策をしたとしても、他社が110点だと選ばれません。

逆に自社が50点だとしても、他社がそれより低ければ選ばれる可能性はあります。

今まで具体的な差別化手法をお伝えさせていただきましたが、どの手法を採用するか検討する前に行うべきは市場調査です。

他社が、どういった査定書を作っているか、同封物はどんなものがあるか、査定金額の傾向はどうなのかなどを把握したうえで、他社に勝てる打ち手を考えます。

例えばボリュームで差別化という話しを以前させていただきました。

周りが2~3枚の簡易査定書であれば、外部ツールを使ってホチキス留するだけでも十分勝算はあります。

ですが、競合が強い場合はそうはいきません。

下記はとある不動産会社様の査定書です。

不動産査定報告書

重厚なファイルに入っており、中には約50ページの査定書が。

これだけで特別感があります。

この査定書に対し、ただホチキス留めするだけだと勝てません。

そのため、更なる打ち手を考える必要があるのです。

このようにまず敵となる競合が何をしているか把握しないと、どれだけ考えた対策も意味を成しません。

孫子の兵法でも「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉がある通り、敵を知ることは非常に重要です。

※ご存知無い方はご参考に

TRANS.Biz
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」意味は?ビジネスに役立つ兵法 | TRANS.Biz 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」は、スポーツ戦略やビジネス書などで必ずと言っていいほどよく取り上げられてい

ではどうやって競合のことを調べればいいのでしょうか?

一番簡単なのは自分で一括査定を利用することですが、一括査定の運営側にいたことがある立場としては推奨できません、、

そのため、売主から直接査定書をもらうことをオススメしております。

他決や見送りの売主に対して、「今後よりよいサービスにしたく、他社様の査定書をもらえないか」と打診をすると、今までの統計上5人に1人は快諾いただけます。

もし、競合他社の情報が何もないのであれば、早速過去の売主に打診してみましょう。